僕のお尻からキノコが生えた話
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コジコジは言った。
おしりがふたつに割れているのは
ウ〇コに便利だからだよ
割れてなきゃいきなり穴だからキケンだし
みっつは無意味だからじゃないの。
これは約2年前に起こったアナルストーリー
気休めに読んでいただけたらと思う。
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入社して数日経ったある日。
初めての職種ということで
覚える事が多々あり、あたふたな毎日。
帰路につくのは21時を超えるのが当たり前だった。
そんな生活を送っていてもやはり
性欲というのは湧き出てしまう。
いつしか連絡を取っていた子を家に呼び
行為に及んだ。
僕は毎日家に着いたらまずシャワーを浴びている。
行為に及んだあの日から数日後の今日も
いつも通りシャワーを浴びるべく
服を脱ぎ全裸になった。
ちょっと待て、臭うぞ。
漏らしちゃいない。
漏らしちゃいないんだが異臭がする。
なんだこの異臭は。
膿の匂いに近い。
パンツを手に取りまじまじと見ていると
そこには染みがあった。
匂いを嗅ぐべくパンツを鼻に近付ける。
くっさぁぁぁあああ
何だこの異臭は。
完全に膿の匂いが黒いパンツに付着している。
元々匂いに敏感な僕は
その匂いを嗅いだだけで
失神という2文字が頭を駆け巡る。
10秒程放心状態になり
気を取り戻した僕はヤンキー座りをし
鏡をお尻の下に忍ばせる。
ああ、20代にして
何で俺はこんなことをしているのだろう。
こんな大人にだけはなりたくなかったよ。
そんなことを考えながら
恐る恐る視線を落とし鏡を見る。
キノコだ。
僕のまるでジャングルのように
フサフサと生えた毛の中にキノコが2本生えていた。
何を思ったのか少し触ってみる。
うん、キノコだ。
少しパニックになり
キノコを触った手でおもむろにiPhoneで検索をかける。
肛門 キノコ
検索しても中々僕の症状が出てこない。
怖くなった僕は次の検索をかける。
地元駅 肛門科
何件かヒットし電話をかけると
次の日にアポがとれる。
そして翌日の仕事終わり、
肛門科に行くのでお先に失礼します!
という威勢の良い声と共に会社を飛び出した僕は
人生初の肛門科へ向かうのであった。
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優しいオルゴールのBGMに包まれた待合室には
作業服のおっちゃん1人と
笑顔が素敵な受付のおばちゃんがいた。
すぐに診察室へ呼ばれ中に入る。
そこには少し汚いおっちゃん先生が居て
ホッと一安心する。
今日はどうされました?
おっちゃん先生に対しては恥じらいもクソもない。
お尻にキノコみたいなものが生えてきました。
よく言えました。
学生の頃のテストでは取ったこともないが
この返しは100点満点だと思えた。
ではそのベッドで横になり
お尻を突き出してください。
固いベッドに横たわり"くの字"の体勢を取る。
この際ズボンとパンツを下ろすのだが
少し恥じらいを持っていた僕は
肛門が見えるか見えないかくらいの位置まで下げて
あとは先生に任せよう。と何とも
人任せな態度を取ってしまった。
先生の指示を待っていると
後ろから足音が聞こえた。
失礼しまーす。
ふぁ!?!???!!
聞いてない、聞いてないぞ?
声からして30代前半くらいの女性か?
僕の左尻と右尻をクイッと広げる。
匂いは大丈夫か?
気持ち悪くないか?
日本人的思考が脳内を巡る。
はい、では見て行きますね~
僕のキノコをつつかれる。
あゝ無情
では肛門鏡を入れていきますね~
ズブリ
ひえええぇぇぇーーーーーーー?!!?!?!!
今まで経験したことのない痛みと
体内に異物が入ってきた事により
全身に力が入り硬直する。
痛いですが少し力を抜いてくださいね~
リラックス♪リラックス♪
力なんて抜けるわけねえだろこの野郎。
何がリラックスだオラ、
肛門によく分からねえ銀色の器具入れられて
リラックスなんか出来るわけねえだろ
くぁw背drftgyふじこlp;@:「」
器具が抜かれティッシュで拭かれる。
そのティッシュが真っ赤に染まってるのを見て
僕のアナル童貞が失われた事を再確認する。
ズボンとパンツを履き
丸椅子に座ると少しお尻がジンジンした。
最近性行為はしましたか?
!?
ここまで全く疑っていなかった性病の話が出てくる。
はい、しました。
恐らく性病ですね
当院では対応しかねますので
紹介状を書かせていただきます。
性病なのか?いやゴムは付けたぞ?
おい、後ろの看護師さん
そんな目で僕の事を見ないでくれ。
ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
診察が終わりお金を払い終えた僕は
受付のおばちゃんに会釈をし足早に病院を出た。
まさか…性病になるなんて…
ジンジンしたお尻をさすりながら
歩いて帰ったあの夕焼けは
何よりも熱く、そして綺麗だった。
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ドンドン大きくなるキノコ達。
最初はエノキ程の細さだったが段々と
しめじっぽくなっている。
地元では1番大きい病院に紹介された僕は
休日の午前中を使い病院へと向かう。
今日は痛い事はしないよな。
肛門鏡を入れられた事が軽いトラウマになっていた僕は
そんなことを考えながら受付を済ます。
診察室へ入り
最早慣れた手つきでズボンとパンツを下ろし
くの字の体勢を取った僕は
肛門科の申し子ではないのかと思った。
はい、いいですよ~
尖圭コンジローマです。
クリームの塗り薬で様子を見て
治らなければ手術をしましょう。
は?何?尖圭コンジローマ?
何だそれ細かい説明は無いのかよ。
あとはGoogle先生頼りとは
いい度胸じゃねえか。
すみません、尖圭コンジローマとはなんですか?
簡単に言えば性病ですね。
普通は亀頭などに発症するので
肛門に出来るのは大変珍しいです。
そこに珍しさなど求めてはいなかったが
やはり性病に違いはなかった。
ヤンキー座りで下に鏡を置いて
キノコに塗り薬を塗るというルーティンが
この日から加わった。
2週間程で大きさが変わらなければ
手術をしようということで
2週間分の薬を手に入れた僕は
同時に2週間セックスが出来ないと分かり
悲しみの中、来る日も来る日もキノコに
塗り薬を塗っていた。
そして14日が経ち、鏡を見る。
キノコはカリフラワーになっていた。
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先生。キノコからカリフラワーになりました。
小学生の頃の自分は
大人になり自分の体にカリフラワーを授かる事など
予想すら出来なかった。
いや、むしろ人間の体から
カリフラワーが生えてくるなんて
誰が想像出来るだろうか。
はい、悪化していますね。
手術をしましょう。
でしょうね。
いや、覚悟はしてきましたよ?
でもいざ手術となると腰が引ける。
尻からはカリフラワーが生えてはいるんだけども。
はい、よろしくお願いします!
別室へと案内された僕は
下半身をさらけ出した状態で
気持ち程度のタオルを身に纏う。
そして少し大きめの部屋の中央に位置する
ベッドにうつ伏せの状態で待機する。
失礼します
失礼します
失礼します
主治医の先生をはじめ
見た目40代半ばであろうおばちゃん看護師、
そして20代前半の研修生の女の子が現れた。
嘘だろ。何で研修生連れてきちゃってんの?
今までの人生において
こんなにも恥ずかしい経験があったか?
皆様も想像して欲しい。
自分のお尻の穴をまじまじと観察される様を。
うつ伏せの状態の僕の背中に
勢い良く乗り左右のお尻を持ち割れ目を露出し
爽快に尻毛を剃り出すおばちゃん看護師。
今だと言わんばかりに
左手に持っていたノートに殴り書きで
何かを書いている研修生。
注射器を用意する主治医の先生。
注射器かぁ…
ん?
注射器!?
はい、麻酔をしていきます。
3回麻酔を打ちますが
痛いのは1本目だけなので安心してくださいね~
嘘だろ。肛門に注射だと?
そんなん痛いに決まってうわぁぁぁあああ!!!
ブスリ
激痛が体全身を駆け抜ける。
肛門鏡なんて比じゃない。
痛すぎてお尻をグッと締めようとする。
対抗するおばちゃん看護師。
何がなんでも僕のお尻を締めさせないという
強い意志を感じる。
めっちゃ痛いです!!!
次からは麻酔が効いてきますので
安心してください。
分かりました。
半泣きになった僕は弱々しく返事をした。
5分は経っただろうか、
2本目の注射器が用意され
針の先端が徐々に僕の肛門に近付いて…
ぁぁぁぁあああああああ!!
1本目より痛いじゃないか!!!
どうなってんだおらああああ!!!
麻酔効いてますか???
めちゃくちゃ痛いです!!!
効き目は人それぞれですから。
ですが大丈夫、効いてきます。
なんだその曖昧な返答は。
バカ痛え。
今時の女子高生はこのような状況において
この言葉を使うのではないだろうか?
ぴえん。
更に5分程経ち
3本目の注射を撃たれる頃には
悟りを開いていた。
まぁ、尻の穴も開かれているんだけども。
痛みすら感じない。
僕はまるで仏の如く硬直し
全てを受け入れる寛大な心を手に入れていた。
麻酔のおかげとも知らずに。
バーナーで軽く炙られ
チリチリと燃えてゆく少し残ったお尻の毛達。
そしてハサミを匠の如く使いこなし
カリフラワー達は切除されていく。
終了です。
お疲れ様でした。
ものの10分もしないうちに
カリフラワーは摘出され奥へと運び込まれていった。
ありがとうございました。
僕はカリフラワーの呪縛から解かれ、
心も体も軽くなった気がした。
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性病は本当に恐ろしいです。
2度とこのような経験はしたくありません。
己を守る為にも相手を傷付けないためにも
ゴムを付け、良いセックスライフを。