僕のお尻からキノコが生えた話

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

f:id:PUA_Masakiyo:20200120110345j:image

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

コジコジは言った。

 

おしりがふたつに割れているのは

ウ〇コに便利だからだよ

割れてなきゃいきなり穴だからキケンだし

みっつは無意味だからじゃないの。

 

これは約2年前に起こったアナルストーリー

気休めに読んでいただけたらと思う。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

入社して数日経ったある日。

初めての職種ということで

覚える事が多々あり、あたふたな毎日。

帰路につくのは21時を超えるのが当たり前だった。

 

そんな生活を送っていてもやはり

性欲というのは湧き出てしまう。

 

いつしか連絡を取っていた子を家に呼び

行為に及んだ。

 

僕は毎日家に着いたらまずシャワーを浴びている。

行為に及んだあの日から数日後の今日も

いつも通りシャワーを浴びるべく

服を脱ぎ全裸になった。

 

ちょっと待て、臭うぞ。

 

漏らしちゃいない。

漏らしちゃいないんだが異臭がする。

なんだこの異臭は。

膿の匂いに近い。

 

パンツを手に取りまじまじと見ていると

そこには染みがあった。

匂いを嗅ぐべくパンツを鼻に近付ける。

 

くっさぁぁぁあああ

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200119144221j:image

 

何だこの異臭は。

完全に膿の匂いが黒いパンツに付着している。

元々匂いに敏感な僕は

その匂いを嗅いだだけで

失神という2文字が頭を駆け巡る。

 

10秒程放心状態になり

気を取り戻した僕はヤンキー座りをし

鏡をお尻の下に忍ばせる。

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200119144738j:image

 

ああ、20代にして

何で俺はこんなことをしているのだろう。

こんな大人にだけはなりたくなかったよ。

そんなことを考えながら

恐る恐る視線を落とし鏡を見る。

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200119145022j:image

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200119145039j:image

 

キノコだ。

 

僕のまるでジャングルのように

フサフサと生えた毛の中にキノコが2本生えていた。

 

何を思ったのか少し触ってみる。

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200119145855g:image

 

うん、キノコだ。

 

少しパニックになり

キノコを触った手でおもむろにiPhoneで検索をかける。

 

肛門 キノコ

 

検索しても中々僕の症状が出てこない。

怖くなった僕は次の検索をかける。

 

地元駅 肛門科

 

何件かヒットし電話をかけると

次の日にアポがとれる。

 

そして翌日の仕事終わり、

肛門科に行くのでお先に失礼します!

という威勢の良い声と共に会社を飛び出した僕は

人生初の肛門科へ向かうのであった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

優しいオルゴールのBGMに包まれた待合室には

作業服のおっちゃん1人と

笑顔が素敵な受付のおばちゃんがいた。

 

すぐに診察室へ呼ばれ中に入る。

そこには少し汚いおっちゃん先生が居て

ホッと一安心する。

 

今日はどうされました?

 

おっちゃん先生に対しては恥じらいもクソもない。

 

お尻にキノコみたいなものが生えてきました。

 

よく言えました。

学生の頃のテストでは取ったこともないが

この返しは100点満点だと思えた。

 

ではそのベッドで横になり

お尻を突き出してください。

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200119230025j:image

 

固いベッドに横たわり"くの字"の体勢を取る。

この際ズボンとパンツを下ろすのだが

少し恥じらいを持っていた僕は

肛門が見えるか見えないかくらいの位置まで下げて

あとは先生に任せよう。と何とも

人任せな態度を取ってしまった。

 

先生の指示を待っていると

後ろから足音が聞こえた。

 

失礼しまーす。

 

ふぁ!?!???!!

聞いてない、聞いてないぞ?

からして30代前半くらいの女性か?

 

僕の左尻と右尻をクイッと広げる。

匂いは大丈夫か?

気持ち悪くないか?

日本人的思考が脳内を巡る。

 

はい、では見て行きますね~

 

僕のキノコをつつかれる。

あゝ無情

 

では肛門鏡を入れていきますね~

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200119230407g:image

 

ズブリ

 

ひえええぇぇぇーーーーーーー?!!?!?!!

 

今まで経験したことのない痛みと

体内に異物が入ってきた事により

全身に力が入り硬直する。

 

痛いですが少し力を抜いてくださいね~

リラックス♪リラックス♪

 

力なんて抜けるわけねえだろこの野郎。

何がリラックスだオラ、

肛門によく分からねえ銀色の器具入れられて

リラックスなんか出来るわけねえだろ

くぁw背drftgyふじこlp;@:「」

 

器具が抜かれティッシュで拭かれる。

そのティッシュが真っ赤に染まってるのを見て

僕のアナル童貞が失われた事を再確認する。

 

ズボンとパンツを履き

丸椅子に座ると少しお尻がジンジンした。

 

最近性行為はしましたか?

 

!?

ここまで全く疑っていなかった性病の話が出てくる。

 

はい、しました。

 

恐らく性病ですね

当院では対応しかねますので

紹介状を書かせていただきます。

 

性病なのか?いやゴムは付けたぞ?

おい、後ろの看護師さん

そんな目で僕の事を見ないでくれ。

 

ありがとうございました。

 

はい、ありがとうございました。

 

診察が終わりお金を払い終えた僕は

受付のおばちゃんに会釈をし足早に病院を出た。

 

まさか…性病になるなんて…

 

ジンジンしたお尻をさすりながら

歩いて帰ったあの夕焼けは

何よりも熱く、そして綺麗だった。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

ドンドン大きくなるキノコ達。

最初はエノキ程の細さだったが段々と

しめじっぽくなっている。

 

地元では1番大きい病院に紹介された僕は

休日の午前中を使い病院へと向かう。

 

今日は痛い事はしないよな。

 

肛門鏡を入れられた事が軽いトラウマになっていた僕は

そんなことを考えながら受付を済ます。

 

診察室へ入り

最早慣れた手つきでズボンとパンツを下ろし

くの字の体勢を取った僕は

肛門科の申し子ではないのかと思った。

 

はい、いいですよ~

尖圭コンジローマです。

クリームの塗り薬で様子を見て

治らなければ手術をしましょう。

 

は?何?尖圭コンジローマ?

何だそれ細かい説明は無いのかよ。

あとはGoogle先生頼りとは

いい度胸じゃねえか。

 

すみません、尖圭コンジローマとはなんですか?

 

簡単に言えば性病ですね。

普通は亀頭などに発症するので

肛門に出来るのは大変珍しいです。

 

そこに珍しさなど求めてはいなかったが

やはり性病に違いはなかった。

 

ヤンキー座りで下に鏡を置いて

キノコに塗り薬を塗るというルーティンが

この日から加わった。

 

2週間程で大きさが変わらなければ

手術をしようということで

2週間分の薬を手に入れた僕は

同時に2週間セックスが出来ないと分かり

悲しみの中、来る日も来る日もキノコに

塗り薬を塗っていた。

 

そして14日が経ち、鏡を見る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200120002727j:image

 

キノコはカリフラワーになっていた。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

先生。キノコからカリフラワーになりました。

 

小学生の頃の自分は

大人になり自分の体にカリフラワーを授かる事など

予想すら出来なかった。

 

いや、むしろ人間の体から

カリフラワーが生えてくるなんて

誰が想像出来るだろうか。

 

はい、悪化していますね。

手術をしましょう。

 

でしょうね。

いや、覚悟はしてきましたよ?

でもいざ手術となると腰が引ける。

尻からはカリフラワーが生えてはいるんだけども。

 

はい、よろしくお願いします!

 

別室へと案内された僕は

下半身をさらけ出した状態で

気持ち程度のタオルを身に纏う。

 

そして少し大きめの部屋の中央に位置する

ベッドにうつ伏せの状態で待機する。

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200120014510j:image

 

失礼します

失礼します

失礼します

 

主治医の先生をはじめ

見た目40代半ばであろうおばちゃん看護師、

そして20代前半の研修生の女の子が現れた。

 

嘘だろ。何で研修生連れてきちゃってんの?

 

今までの人生において

こんなにも恥ずかしい経験があったか?

 

皆様も想像して欲しい。

自分のお尻の穴をまじまじと観察される様を。

 

うつ伏せの状態の僕の背中に

勢い良く乗り左右のお尻を持ち割れ目を露出し

爽快に尻毛を剃り出すおばちゃん看護師。

 

今だと言わんばかりに

左手に持っていたノートに殴り書きで

何かを書いている研修生。

 

注射器を用意する主治医の先生。

 

注射器かぁ…

ん?

注射器!?

 

はい、麻酔をしていきます。

3回麻酔を打ちますが

痛いのは1本目だけなので安心してくださいね~

 

嘘だろ。肛門に注射だと?

そんなん痛いに決まってうわぁぁぁあああ!!!

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200120015821g:image

 

ブスリ

 

激痛が体全身を駆け抜ける。

肛門鏡なんて比じゃない。

痛すぎてお尻をグッと締めようとする。

対抗するおばちゃん看護師。

何がなんでも僕のお尻を締めさせないという

強い意志を感じる。

 

めっちゃ痛いです!!!

 

次からは麻酔が効いてきますので

安心してください。

 

分かりました。

 

半泣きになった僕は弱々しく返事をした。

 

5分は経っただろうか、

2本目の注射器が用意され

針の先端が徐々に僕の肛門に近付いて…

 

ぁぁぁぁあああああああ!!

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200120020539g:image

 

1本目より痛いじゃないか!!!

どうなってんだおらああああ!!!

 

麻酔効いてますか???

めちゃくちゃ痛いです!!!

 

効き目は人それぞれですから。

ですが大丈夫、効いてきます。

 

なんだその曖昧な返答は。

バカ痛え。

今時の女子高生はこのような状況において

この言葉を使うのではないだろうか?

 

ぴえん。

 

更に5分程経ち

3本目の注射を撃たれる頃には

悟りを開いていた。

まぁ、尻の穴も開かれているんだけども。

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200120021153j:image

 

痛みすら感じない。

僕はまるで仏の如く硬直し

全てを受け入れる寛大な心を手に入れていた。

麻酔のおかげとも知らずに。

 

バーナーで軽く炙られ

チリチリと燃えてゆく少し残ったお尻の毛達。

そしてハサミを匠の如く使いこなし

カリフラワー達は切除されていく。

 

f:id:PUA_Masakiyo:20200120021939j:image

 

終了です。

お疲れ様でした。

 

ものの10分もしないうちに

カリフラワーは摘出され奥へと運び込まれていった。

 

ありがとうございました。

 

僕はカリフラワーの呪縛から解かれ、

心も体も軽くなった気がした。

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 

性病は本当に恐ろしいです。

2度とこのような経験はしたくありません。

 

己を守る為にも相手を傷付けないためにも

ゴムを付け、良いセックスライフを。